角食と山食の違い
角食と山食の一番の違いは、断面の形状です。
角食は四角の断面をしていますが、山食は四角形の一辺が膨らんだ形状をしています。
断面形状の違いは焼き上げる過程で、焼き型に蓋をするか蓋をしないかです。
断面の形状から四角の角食、山形の山食という呼び方で区別されています。
角食の特徴
角食は四角の断面をした、食パンです。
焼き型に蓋をして食パンを焼き上げることで、四角の断面になります。
角食の発祥
角食はアメリカで誕生しました。
焼き型に蓋をすることで熱伝導率が良くなり、たくさんのパンを同時に焼くことができます。
角食はアメリカの鉄道会社プルマン社の食堂車で製造され、車両の形が食パンに似ていることからプルマンブレッドとも呼ばれます。
角食の食感
角食はもちもちした食感の食パンです。
焼き型に蓋をして焼き上げるため、パン生地は窯伸びをせず均等に膨らみます。
さらに蓋があるため、焼き上げるときにパン生地が含む水分が逃げません。
そのため角食は日本人に多く好まれる、しっとりした食感の食パンです。
山食の特徴
角食は四角の一辺が膨らんだ、ドーム形状の断面をした食パンです。
焼き型に蓋をせずに食パンを焼き上げることで、四角の一辺が膨らんだ断面になります。
山食の発祥
山食はイギリスで誕生しました。
イギリスでは産業革命が起きて、一度に大量のパンを製造するために焼き型を使うようになりました。
日本では角食の方が馴染みが深いですが、誕生は山食が先です。
イギリスで誕生した山食がアメリカに伝わり、さらに効率よく製造するために蓋をするようになりました。
山食の食感
山食はふわふわした食感の食パンです。
焼き型に蓋をせずに焼き上げるため、パン生地は充分に窯伸びをします。
さらに蓋がないため、焼き上げるときにパン生地に直接オーブンの熱が伝わります。
そのため山食はサクサクした食感で、軽い口当たりの食パンです。
角食と山食のよくある疑問
角食と山食の違いで、よく聞かれる疑問を紹介します。
あなたは角食と山食はどちらがお好みですか?
山食と角食で味の違いはあるの?
山食と角食はパン生地が同じであれば、食感は違いますが味の違いはありません。
本来イギリスで生まれた山食は、シンプルなリーンな生地が一般的です。
食パンがアメリカに渡り、卵や牛乳、油脂などの副材料を贅沢に使ったリッチな生地の山食が誕生しました。
そのため山食はシンプルな味、角食はリッチな味というイメージが定着しています。
角食と山食のおすすめの食べ方は?
もちもちした食感の角食はトーストせずそのまま食べる、サンドイッチに向いています。
一方、軽い口当たりの山食はトーストして食べるのに最適です。
しかし好みがありますので、もちもちしたトーストがお好みなら角食のトーストがおすすめです。
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角食と山食の違いを知って、ぜひ食べ比べてみてくださいね!
角食 | 山食 | |
焼き方 | 焼き型に蓋をする | 焼き型に蓋をしない |
食感 | ふわふわ | サクサク |
気泡 | きめ細かい | 大きい |
パンの水分 | 水分が多い | 水分が少ない |
発祥の地 | アメリカ | イギリス |