「6枚切りでお願いします」というと、ハーフサイズが6枚にスライスされて、12枚切りの厚さになってしまいました。
とくにサンドイッチ用に薄い食パンがほしいときは。
食パンの厚みのラインナップと特長
はじめにスライスされた食パンの厚さと、それぞれの特長を紹介します。
4枚切り
食パンの4枚切りの厚さは約3.0センチです。
一般的に販売されている食パンではもっとも厚いサイズです。
4枚切りの食パンはトーストすると外はサクサク、中はもっちりした食感を存分に味わうことができます。
5枚切り
食パンの5枚切りの厚さは約2.4センチです。
4枚切りでは厚いけど6枚切りでは薄いというニーズに応え、根強い支持を得るサイズです。
トーストすると4枚切りほどもっちりしていませんが、6枚切りほどカリカリしていません。
6枚切り
食パンの6枚切りの厚さは約2.0センチです。
トーストすると外のカリカリと中のしっとり感が均等に味わえます。
POSデータによる全国的には食パンは6枚切りがもっとも売れています。
8枚切り
食パンの8枚切りの厚さは約1.5センチです。
食パンは8枚切り以上になるとサンドイッチによく使用されます。
中でも8枚切りはボリュームのあるサンドイッチが楽しめます。
また、8枚切りは4枚切りの半分の厚さなので、8枚切りを2枚食べると4枚切りの量です。
10枚切り
食パンの10枚切りの厚さは約1.2センチです。
一般的に販売されている食パンではもっとも薄いサイズです。
サンドイッチ用に使われることがほとんどですが、トーストするとカリカリ食感になります。
12枚切り
食パンの12枚切りの厚さは約1.0センチです。
山崎製パンやPascoでは、サンドイッチ用として耳を取り除いてパックに入って販売されています。
パン屋さんでおすすめのスライスの頼み方は?
今回の本題であるパン屋さんでスライスをお願いするときのコツを紹介します。
スライスしてほしい厚さを数字で伝える
パン屋さんでスライスをお願いするときは、厚さを数字で伝えるのがおすすめです。
例えば6枚切りの厚さでスライスしてほしいのであれば「2センチの厚さでお願いします」と伝えましょう。
それぞれの厚みが覚えられないという方は、次のふたつだけ覚えてください。
・食パンの1斤サイズの厚さは12センチ
・12センチを自分がスライスしてほしい枚数で割る
「市販の食パン」と一言加えるだけでもOK!
「市販の食パンの」という言葉を付け足すのもおすすめです。
どうしてスライスをお願いした食パンが、ご自身のスライスしてほしい厚さにならなかったのかを考えてみましょう。
それはお客さんと店員さんの認識の違いです。
「6枚切りでお願いします」というお願いに対して、お客さんは市販の6枚切りの厚さにしてほしかった。
しかし、店員さんは目の前の食パンを6枚にスライスすると勘違いしてしまいました。
その勘違いを減らすには、市販の6枚切りにしてほしいのであれば、「市販の食パンの」という言葉を付け足すことで解決します。
スライスする前に気をつけたいこと
食パンはスライスしてしまったら、もとに戻すことはできません。
ほとんどのお店では、スライスする前に店員さんが厚さの確認をしてくれます。
それでも厚さと違うと言われ、食パンを返品されてしまうことがあるそうです。
スライスしてしまった食パンがサンドイッチなどにつかえればいいのですが、残念ながら商品としての価値がなくなってしまうこともあります。
食パンのスライスについてのプチ情報
食パンのスライスに関する情報をご紹介します。
食パンの耳について
パンの耳というとスライスされた食パンの外周にある茶色い部分のことです。
しかし、一本の食パンで見ると、食パンの端の面も耳になります。
パン屋さんでスライスしてもらうときに、端の耳の面がいらないのであれば、薄く切り落としてもらうこともできます。
その場合は「耳は薄くスライスして切り落としてください」などと伝えましょう。
食パンは厚さだけでなく、断面のかたちでも食感が違う
食パンは厚さだけでなく、断面の形状でも食感が違います。
食パンには四角の断面の角食と、ドーム状の形状をした山食があります。
断面形状の違いは食パンを焼くときに、焼き型に蓋をするかどうかです。
角食・・・しっとり、もっちりでそのまま食べても美味しい
山食・・・ふわふわ、サクサクでトーストにおすすめ
食パンのスライスをしていないパン屋さんもあります
パン屋さんによっては、食パンのスライスをしていないお店があります。
なぜなら、食パンはお店でスライスしない方がおいしく食べられるからです。
パンの味や食感を悪くしてしまう原因は、乾燥です。
食パンはスライスせずに、なるべく空気に触れる場所を減らすことでおいしさがキープできます。
結局、食パンの厚さは何センチが最適なのでしょうか
もちもちのうどんや、ふっくらしたお好み焼きを好む関西では4枚切りが人気。
一方、そばの香ばしさや、せんべいのカリカリ感になれている関東では6枚切りがよく売れるそうです。
実際パンメーカーも関西や関東で出荷の割合を変えていますから。
パン屋さんで食パンを買うときに「何枚切りがおすすめですか?」と聞いてはいかがでしょうか。
それぞれのパン屋さんの食パンの作り方によって、しっとりもっちりを楽しんでほしいのか、サクサク感を楽しんでほしいのかは違います。
パン屋さんと楽しくお話をするきっかけにもなりますので、ぜひ相談してみてくださいね。
また、今回紹介した食パンの厚さは目安です。
パンメーカーやパン屋さんによって、厚さが違いますのでご注意ください。