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【フランスパンの種類が多くて困っている問題を解決!】覚えておきたいフランスパン10種

【フランスパンの種類が多くて困っている問題を解決!】覚えておきたいフランスパン10種
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この前パン屋さんに行ったら、フランスパンってたくさん種類があることを知りました。

日本では棒状の硬いパンのことをフランスパンと呼んでいますが、正確にはバゲットバタールですね。

バゲットとバタールはよく聞きますけど、具体的にどこが違うんですか?

わかりました。おさえておきたい10種類のフランスパンパン用語と一緒に紹介します。
パン用語はフランス語が多くて大変ですが、簡単に説明しますので、ぜひ覚えてくださいね!

フランスパンについて

フランスパンの用語と種類を解説するまえに、フランスパンについて簡単に紹介します。

フランスパンの定義

フランスパンとは材料に小麦粉パン酵母(イーストなど)、そしてだけでつくられるパンです。

フランスパンの発祥はその名前の通りフランスです。

本場のフランスでは、朝は焼きたてをバターやジャムを塗って食べ、昼はサンドイッチ、そして夜はスープと一緒に食べるのが基本の食事です。

フランスの中でも芸術の都とよばれるパリでよく食べられていました。

フランスの映画で、紙袋に入れたバゲットを抱えているシーンを見たことがあります!

フランスパンはすぐに硬くなるので、毎日その日に食べるパンはその日に買うんですよ。

日本とフランスパン

日本では硬くて棒状のパンフランスパンとよんでいました。

しかし、近年のパンブームによって消費者の知識が増えたこともあり、パン屋さんも多彩な名称のフランスパンを販売するようになりました。

じつは本格的なフランスパンは日本人の舌に合わないという理由で、日本ではフランスパンという名前でも、牛乳や砂糖をくわえているパンもあります。

パン屋さんはいろいろ工夫しているんですね。

日本人はお米食文化が根強く、しっとり、もっちりとした食感を好みますからね。

覚えておきたいフランスパンの用語集

フランスパンに関する用語を紹介します。

パンの用語はフランス語が多くて、覚えるのが大変です!

リーンな生地

リーンな生地はパンの主材料である小麦粉パン酵母(イーストなど)だけを材料とした生地です。

フランスパンはリーンな生地でつくられます。

リーンな生地の反対の意味をもつ言葉はリッチな生地です。

リッチな生地はリーンな生地の主材料にくわえて、バター、砂糖、卵、牛乳などの副材料をくわえた生地です。

フランスのパンとして有名なクロワッサンブリオッシュなどはリッチなパンに分類されますね。
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クラストとクラム

クラストはフランスパンの皮の部分で、クラムは中身の白い部分です。

日本人には意外に感じるかもしれませんが、本場のフランスではパリパリとしたクラストを楽しむのがパンと考えられています。

また、焼き上がったばかりのフランスパンからはパチパチという音がします。

その正体は熱いオーブンの中から出て冷たい外気にふれて、クレストが冷めて縮む音です。

パチパチという音は「天使の拍手」と呼ばれ、パンをつくった人にしか聞けない特別な音です。

クープ

クープはフランスパンの表面にある切れ目のことです。

リーンな生地でつくられるフランスパンは膨らみにくいので、それを助けるためにクープが必要になります。

クープの本数や大きさによって、クラストとクラムの食感が大きく変わります。

また、クープを入れることで見た目や火の通りが良くなります。

クープは焼く直前に専用の器具や、ナイフでつけられます。

パン・トラディショネルとパン・ファンテジー

フランスパンは形状によって大きく「パン・トラディショネル」と「パン・ファンテジー」の二種類に分けられます。

パン・トラディショネルは棒状のフランスパンです。

バタールやバゲットがパン・トラディショネルの仲間です!

一方、パン・ファンテジーは棒状以外のフランスパンです。

丸い形のブールや、小麦の形をしたエピが、パン・ファンテジーの仲間ですね!

フランスパンの分類(パン・トラディショネル

【フランスパンの種類が多くて困っている問題を解決!】覚えておきたいフランスパン10種引用:Unsplash

数多くあるフランスパンの中から、おさえておきたい10種類を厳選して紹介します。

やっぱり10種類でも多く感じます。

覚えやすいようにパン・トラディショネルを4種類パン・ファンテジーを6種類、紹介しますよ!

フランスパンの種類が多いのは、フランスパンが食生活に影響をあたえている証拠ですもんね。

パン・トラディショネルは、長さと太さで覚えてくださいね!

もっともポピュラーなフランスパン「バゲット」

バゲットもっとも一般的なフランスパンで、長さは約70~80㎝重さは約300~400gです。

クープは7~8本あります。

バゲットは細長い形状なのでクラストのパリパリっとした食感を楽しむパンです。

バゲットの由来は「」です。

大きいフランスパン「パリジャン」

パリジャンバゲットよりも大きなフランスパンで、長さは約50~70㎝重さは約500gです。

クープは5~6本あります。

パリジャンのおすすめの食べ方は、大きさを活かしたサンドイッチです。

また、パリジャンよりもさらに大きいフランスパンに、「1kg」を意味する「ドゥ・リーブル」があります。

パリジャンの由来は「パリの~」で、パリを代表するフランスパンです。

バゲットよりも日本人向けフランスパン「バタール」

バタールバゲットを太く、短くしたフランスパンで、長さが40~50㎝重さは約300gです。

クープは3~4本あります。

バタールはバゲットよりも太いため、クラストよりクラムを味わえるので日本で人気です。

バタールの由来は「中間」で、パリジャンとバゲットの中間を意味しています。

細いフランスパン「フィセル」

フィセルバゲットを細く、短くしたフランスパンで、長さが40~45㎝重さは約120~150gです。

フィセルはバゲットよりも細長いので、よりクラストの食感を楽しめるフランスパンです。

フィセルの由来は「」です。

フランスパンの分類(パン・ファンテジー

パン・ファンテジー形状で覚えてしまうのが楽ですよ!

ブーランジュリーの語源でもある円形の「ブール」

ブールボールのような円形をしたフランスパンです。

クープは数本がクロスするようにいれられます。

ブールは棒状のフランスパンとはちがい、クラムを楽しむフランスパンです。

ブールはフランス語でパン屋を意味する「ブーランジュリー」の語源になっています。

ブールの由来は「ボール」です。

コッペパンの元祖「クッペ」

クッペラグビーボールのような形状をしたフランスパンです。

大きなクープが中心に一本だけつけられています。

クッペは楕円形なのでブールとおなじく、クラストよりもクラムを楽しむフランスパンです。

クッペの由来は「切られた」です。
また、クッペはコッペパンの原型で、クッペがコッペに変化したと言われています。

きのこのような「シャンピニヨン」

シャンピニヨンきのこのような形状をした、丸い小さなフランスパンです。

シャンピニヨンはきのこでいうカサの部分と、軸の部分別の工程でつくられるため、食感が異なります。

カサの部分はカリッとしたクラストを、軸の部分はしっとりとしたクラムを楽しめます。

シャンピニヨンはプチバゲットと呼ばれることもあるくらい、フランスではポピュラーなパンです。

シャンピニヨンの由来は「きのこ」です。

麦の穂のような独特な形状「エピ」

エピ独特な麦の穂の形状をしたフランスパンです。

エピの形状は細長い紐上に伸ばした生地に切り込みを入れ、左右に開いて成形します。

このひと手間でパンの表面積が増えるため、カリッと香ばしいクラストが特長です。

また、一口サイズにちぎりやすいので、食べやすいというメリットがあります。

日本では生地にチーズベーコンを練り込んだものが一般的です。

エピの由来は「麦の穂」です。

独特な味と風味「パン・ド・カンパーニュ」

パン・ド・カンパーニュは、全粒粉やライ麦を材料としてつくられるフランスパンです。

また穀物や果実のパン酵母をつかうため、すっぱい匂いや味がします。

パン屋さんによってさまざまな形状で成形されるため、決まった形状はありませんがブールやクッペのような形状が一般的です。

パン・ド・カンパーニュの由来は「田舎のパン」です。

フランスの食パン「パン・ド・ミ」

パン・ド・ミはクラストではなく、クラムを存分に楽しむフランスパンです。

中身であるクラムを味わうため、リーンな生地ではなく、少量の砂糖を入れたりします。

形状はパン屋さんによってさまざまですが、角型よりも山型が一般的です。

パン・ド・ミは他のフランスパンに比べると歴史が浅く、20世紀のはじめ頃にイギリスからフランスに伝わったと言われています。

パン・ド・ミの由来は「中身のパン」です。

フランスパンの知識を深め、もっと楽しいパン屋さん巡りを!

今回は覚えておきたいフランスパンの種類と、用語を簡単に紹介しました。

フランスパンの表面の切れ目にも意味があったなんて、ビックリしました。

パン・トラディショネルは太さや長さで分類して、パン・ファンテジーは形状で覚えるんでしたね。

パンの語源や意味を知って、もっともっとパンを楽しんでくださいね!

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